陽水の言葉で喋ってほしい

井上陽水の「My House」という曲の歌詞に「雪の白アリはわからんム」というフレーズが出てくる。つまりはそういうことで、「わからんム」めいた言葉遣いが地球上に溢れたら俺は嬉しいし世界は終わる。

 

陽水や電気グルーヴは聞いていて気持ちがいいから好きだ。彼らは音楽の上にめちゃめちゃ気持ちの良い言葉を乗せていくことがまず第一なんだと思う。そこで選ばれる気持ち良いワード群が全体としてなんとなくふわっと関連付いている(様に見せかけられている)ので、最高であり最高なのである。

だから音楽の代わりに天気とか気分とか服の色とか飯のウマさに気持ちの良い言葉を乗せて、そこら中の人間が全員てんでばらばらな詩を喋り出したら絶対楽しい。ただデメリットとして、論理的な意思疎通ができないため社会が崩壊する。でもこれで社会が崩壊するならそれはそれで一番良い終わり方だと思う。

この話題に関してはもうこれ以上書くことがない。自分でも何を言いたいのか分からないが完全に満足した。

 

要約すると俺は俳句の復権を願っているということです。そうでもないけど。

 

***

 

追記メモ

じゃあラップで喋ればいいのかなとも思ったんだけど、それとはちょっと違う感じがする。韻の他に気持ちの良い造語感みたいなものが必要で、ミネラルウォーターとごま油が混ざる気持ち良さというか、そんな感じ。

 

追記メモ2

なんか「わからんム」だけでは不十分だな。完全な満足には程遠かった。お気に入りのフレーズを書き出して満足しておこう。

・雪の白アリはわからんム

・きっと誰かがふざけてリンゴ売りの真似をしているだけなんだろう

・僕のTVは寒さで画期的な色になり

・昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ

・魚の目で見る星空は 窓に丸い形

・食事もリバーサイド

・レジャーもリバーサイド

・白のパンダをどれでも全部並べて

・はまゆりが咲いているところをみるとどうやら僕等は海に来ているらしい

・お魚と未来都市

・夢はつまり 思い出のあとさき

・火星にMoving On. なんかめんどうで

・風の調べに歌う 夏メロン

・日ごと夜ごとに浮かぶ 夢ヘブン

・世界はスペイシーだね

満足!