無題

最近兄と2日ほど釣り旅行をしてきた。フグ1匹とハゼ1匹、フグはウザいから釣らないようにしていたので実質ハゼ1匹だけしか釣れなかったが、久しぶりだったので楽しかった。まだその2日しかやってないけど気分的にはハマっていると言ってもいい。

眺めていると意識を水中に吸い取ってくれるから海だの川だの湖だのは結構好きで、今住んでいる家も海と川が近いからと理由で選んだ。まああと安くて安くて安いからかな。

なんというか、水辺は意識を吸い取った後に一緒になってぼんやりとしてくれる感じがするからいい。アフターケア的なやつがしっかりしていると思います。

んで釣りをしていて思ったんですが、釣りという行為は現世側に意識を繋ぎ止めておく役割を果たしてくれる所がありますね。それこそ釣り竿と同じで、現世側に意識を残したまま水中に意識がある、そんな命綱的役割を果たしてくれるからなかなか新感覚で良かったです。

本気でルアーとか使ったらそんなグダグダしてらんないんだろうけど、それはそれで意識がより現世に寄った海の眺め方ができるからいずれやりたいと思う。

近所にハゼがいっぱい釣れるスポットがあるようなので、まずはそこのハゼを絶滅するまで釣ったろうと思いますわ。



季節で音楽を聴いている節がある。例えば最近はモグワイとかシガーロスを聴いているし、夏の間はずっとヨルシカの花に亡霊を聴いていた気がする。

この感じの聴き方はいつから始めたんだろう、と記憶を辿ってみたら、確か中二の夏、ニコニコ全盛期のあの頃にSummerとyouと夏影をエンドレスで聴いていたころから始めたんだと思う。多分。同じような人は結構いると思うんだけどどうなんだろう。

ところで季節感って夏が起点になってる感じありませんか?
23.4度の傾きから見れば春か秋を起点にするのは正しいんだろうけど、春夏秋冬という順序にちょっとだけ納得いっていないというのがあります。

―――だって、また夏が来るから。―――




最近の流行り? というか俺が買ってこなかっただけなのかもしれないけど、厚底ランニングシューズってとても歩き心地がいい。

それで思うんだけど、これ底厚すぎて買い替え時なくないか? 結構散歩したりして歩き回ってるんだけど、このままのペースで履いてると2546年くらいまでイケそうな感じがする。

2500年代にもなると当然肉体?とか地球?というものはなく、俺の意識はプロキシマ・ケンタウリbの惑星型サーバ上にいるんですが、肉体がないというのに足の意識だけ地球?とかいうありもしない惑星に飛ばして物理靴を履いている、なんて言ってるから俺は町の皆の笑いもの。でもそれでいいのさ! だって靴底がなかなか減らないおかげで皆を笑顔にできたんだから! そうして俺は高らかに歌うんだ。
「ちょっと速すぎるかもよBダッシュ♪穴におっこちるかもよBダッシュ♪」
空き地の皆は思わず耳を塞ぐ。でもなんだか幸せそうだ。

どこかの家からバーミキュライト田楽の匂いがする。俺もそろそろ帰ろうかな。

ありもしない地球にさ。


~完~