春の素朴で素直な短歌フェア2019

のびきったよなかにかえることはもう無いって事さ生きていこうぜ

 

爪先に負荷をかければ浮かべると信じきってる人が好きだよ

 

令和から零和とするのはやめました願いましては生成りの身なり

 

はるかぜとともにやってくるはずのカビ臭さまで吸い込んじゃおう

 

陳腐でもいい 愛だとか言えばいい 針のようなる光としても

 

結局は七北田川の白鳥も俺もそんなに変わりはしない

 

セックスのその先だよと言い切れる会話がしたい。覚悟をしよう

 

閂を振り回せたらな いややはり俺は閂を振り回します

 

透明になれる気がした本当は極彩色のどれかであった

 

生きていることが嬉しい ただ今であるだけで生きられるのだから