(俺の)生について分かってくれという感じの短歌です

誤差だよと言い切れるなら  猫になることもできずに生まれたけども

 

手付かずのままのコーヒー18℃超冷たくて超熱く  朝

 

繋がるということそれは繋がっている事実だけ意味したはずで

 

ここはどこ?ロイター板の上ならばわたしはだれと問うてみるけど

 

ガジュマルの木のだらしなさ滑る文字言葉景色を絡めておくれ

 

カヤックとヨットどちらで進むのか突き付けられた港が狭い

 

東から平成最後の夏が来る透明よりもなお鮮やかに

 

チョコシューの死を受け入れる手続きでネットワークが滲んで見える

 

忘れ物が何かは分からないけれど身分を明かせば受け取れますか

 

呪われた血を絶つために剣を振るそういうことにしてた、昨日は

 

独りでは生きられぬことにされている人間愛にぶら下がる義務

 

エンプティなのはとっくに分かってるただ直視できないだけだから

 

目は揺れて手巻き煙草の葉は落ちて痛みと愛が繋がらぬ罪

 

あーあ、生きるしかないのか  寂寥と安堵を天秤ばかりに乗せる

 

透明は善だよ、金太郎飴の端から伸びるその透明は